PROJECT 日本の観光を変えるプロジェクト 6
国際会議の誘致強化に向けた
国内向けプロモーション
1国際会議の誘致開催支援
皆さんは、国際会議というと何を思い浮かべるでしょうか?イメージがしづらいかもしれませんが、実は、身の回りの多種多少なものが国際会議のテーマとなりえます。例えば、医学系の国際会議では、頭痛、神経、感染症など、理工系では、ナノテクノロジーやロボットなど、産業分野では、石油、電気など、多様な学術・産業分野の国際会議が開催されています。
また、国際会議の誘致や開催には、さまざまな関係者が関わっています。開催の⺟体となる国際団体や学術団体・協会だけでなく、対応する日本国内の学会や研究者、受け入れ先となる施設やホテル、開催地の都市のコンベンションビューロー、さらに会議の運営・企画を専門とするPCO(Professional Congress Organizer)などが関連するため、国際会議の誘致・開催にあたっては、「オールジャパン体制」でサポートすることが重要となります。
その中で、JNTOでは、国際会議の開催地としての日本の魅力を訴求するため、海外の国際本部やPCOへアプローチを行ったり、国内で国際会議を主催する予定の大学などの研究者・学会関係者に対して、立候補都市選定や立候補書類作成のコンサルティングを行うなど、国際会議の誘致や開催支援を無償で行っています。
また、JNTO MICEサイト( https://mice.jnto.go.jp/ )では、国際会議の誘致や開催に関する支援サービスの詳細情報を提供するとともに、成功事例や国際会議の最新トレンドなど、主催者に役立つ情報を幅広く掲載しています。

プレゼンテーションのコンサルティングの様子

海外のMICE見本市での商談の様子
2国際会議開催地としての日本の位置づけ
国際会議の誘致・開催は、地域活性化や都市の国際的知名度向上を図るとともに、経済波及効果やイノベーションを生む重要な機会です。さらに、交流を通じて、地域の国際的発展と長期的な社会的価値の向上など、幅広い効果が期待されています。こうした効果に着目し、各国・都市が官民を挙げて国際会議の誘致に取り組んでおり、国を超えた競争は年々激化しています。こうした動きの中で、日本も更に国際会議誘致に注力するため、2023年5月に発表された「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」では、2030年までにアジアNo.1の国際会議開催国として不動の地位を築き、世界5位以内を目指すことが国の目標とされています。
国際会議については、International Convention and Conference Association(ICCA:国際会議協会)という団体が毎年各国・地域で開催された国際会議について統計を発表しています。ICCA統計によると、2023年の日本の国際会議開催件数は世界7位、アジア太平洋地域では1位を維持しており、また、上位70都市には東京(3位・91件)や京都(10位・41件)を含む15都市がランクインしています。地方都市でも国際会議が開催できる環境が整備され、大学研究機関や施設、自治体のサポート体制が充実していることが、日本の強みとなっています。これにより、日本は欧州にも引けを取らない国際会議開催国としての地位を維持しています。

3国内における国際会議の誘致開催意欲の醸成
現時点で、日本はアジア・太平洋地域にて一位、世界7位ですが、今後、国際会議開催件数で世界5位以内を目指すためには、開催件数の更なる増加が必要となります。そのためには、将来的に国際会議に立候補しようとする国内の研究者の裾野を増やしていくことが非常に重要であることから、JNTOでは新たに国内向けプロモーション事業を立ち上げました。ビジネス層に訴求力の高いBSテレ東を活用し、特別番組「世界から日本へ、日本を世界へ ~探索!国際会議の現場~」を制作。日本経済新聞にて番組を告知するとともに、BSテレ東にて2024年9月29日に放送しました。番組では、ナビゲーターが京都で開催中の「第27回国際昆虫学会議」の現場を訪問し、招致委員会のメンバーや研究者と対談し、国際会議がもたらすメリットを深掘りしました。また、高松で開催された「第18回アジア太平洋ギフテッド教育研究大会」を取材し、地元の文化や自然を活かしたプログラムなどを実施し、国際会議の意義と地域への波及効果についても伝えています。
JNTOでは、今回制作したテレビ番組などを各種セミナーなどでも幅広く活用しながら、国際会議の開催が学術・産業・地域にもたらす意義を広く周知するとともに、JNTOを中心にオールジャパンで国際会議の誘致支援していることをPRし、国際会議の需要喚起と開催件数の増加を図っていく予定です。

テレビ番組制作の様子

番組のアーカイブ映像(是非ご覧ください!)

PROFILE

MICEプロモーション部
国際会議誘致活動には、主催者を核に各都市、PCOなど多くの人が関与します。関係者全てが、それぞれの立場で同じ目標に向かって力を発揮し、競合相手の動きや特徴を分析して戦略を立てなければなりません。MICEプロモーション部では、各職員がコミュニケーション能力を磨き、情報量を増やし、発想のもととなる引き出しを豊富にしながら業務に取り組んでいます。
