日本の魅力を、日本のチカラに。JNTO 日本政府観光局

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Round-table Talk海外勤務座談会

小林 亘

小林 亘

海外プロモーション部
欧米豪・中東グループ
2014年入構(新卒採用)
法学部卒業

キャリアステップ

  1. 2014年4月~2015年7月 経営戦略部経営計画グループ
  2. 2015年8月~2016年11月 海外プロモーション部東南アジアグループ
  3. 2016年12月~2017年3月 クアラルンプール事務所設置準備室
  4. 2017年3月~2020年9月 クアラルンプール事務所
  5. 2020年9月~2021年3月 海外プロモーション部東アジアグループ
  6. 2021年4月~9月 市場横断プロモーション部オリパラグループ
  7. 2021年10月~現在 海外プロモーション部欧米豪・中東グループ

田中 麻里香

田中 麻里香

観光庁(出向)
2013年入構(新卒採用)
アジア太平洋学部卒業

キャリアステップ

  1. 2013年4月~2015年3月 海外マーケティング部 東南アジアグループ
  2. 2015年4月~2016年3月 インバウンド戦略部 会員サービスG
  3. 2016年3月~2020年12月 シドニー事務所
  4. 2020年12月~2021年4月 地域連携部 地域プロモーション連携室
  5. 2021年4月~現在 観光庁出向中

今崎 芙美

今崎 芙美

総務部総務グループ
2016年入構(キャリア採用)
社会学部卒業

キャリアステップ

  1. 2016年4月~2017年3月 海外プロモーション部市場横断グループ
  2. 2017年4月~2018年6月 海外プロモーション部事業統括グループ
  3. 2018年7月~2018年10月 企画総室事業・プロモーション統括グループ
  4. 2018年10月~2021年4月 フランクフルト事務所
  5. 2021年4月~現在 総務部総務グループ

あなたが見た世界が、
日本にとっての世界になる。
それが「世界で働く」ということ

インバウンド市場拡大に特化した国内唯一の専門機関として、
日本のブランド力向上に取り組む日本政府観光局(JNTO)。
今回は若手構員3人に集まっていただき、
海外勤務の面白み、やりがい、苦労した点などを語っていただきました。
世界を舞台に働くアラサー世代のリアルとは?

Episode1
学生時代の留学や旅行がきっかけで
インバウンド業界への就職を志すように

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  • 田中もともとはメディア業界への就職を視野に入れていて、自分が好きなものや良いと思うことに携わり、それを広くプロモーションしていきたいと考えていました。私自身の興味や関心、心が大きく動くことは何かをあらためて考えたとき、学生時代の留学経験にたどり着いたんです。留学先で出会う人たちがみんな声を揃えて「日本が好き!」とポジティブな評価をくれることに喜びを感じていましたし、JNTOなら海外の方々にもっと日本の魅力をアピールして、実際に日本に足を運んでくれる人を増やすことに貢献できると思いました。

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  • 小林僕も「政府観光局」という機関は学生当時から耳にしていて、自分自身の将来と真剣に向き合うようになってからというもの就職するならここがいい!と自然と選択肢のひとつになりましたね。学生時代は国内、海外問わずいろいろな土地を旅していました。とくに東南アジアが多く、半年ほど長期滞在をした経験もあります。一方で一度海外に出てみると、他国と日本の暮らしや文化の違いがはっきりとして、より日本の魅力にも気づきやすくなったのかなと思います。
  • 今崎私も旅行、特に1か所に長期間滞在する形で旅をするのが好きでした。滞在型の旅行は、その国々の暮らしを肌感覚で感じられ、異国の文化にどっぷりと浸ることができるのが魅力です。そのため、自身のキャリアを考える上で、海外駐在という選択肢が浮かんだのは自然な流れでした。私はキャリア採用でJNTOに入構したのですが、前職でも旅行関係の業務に携わっており、そこでの経験と自身の将来を考えたときにJNTOがぴったりだと思い、転職に至りました。
  • 田中結果的に学生時代の専攻とは異なる分野に就職しましたが、素直にやりたい!と思えることに飛び込んでいった決断は間違っていなかったと思いますね。

Episode2
海外だからこそ味わえる
現場のスピード感と現地の「生の声」

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  • 小林今崎さんは、ドイツではどんなことをしていましたか?
  • 今崎私は主にプロモーション業務を担当していました。ドイツは世界でも「旅行大国」と呼ばれるほどで、海外旅行者数は当時中国に次いで第2位。でもなぜか渡航先に日本は上がりにくいという課題がありました。
  • 小林そうなんですね。その理由は何か分かりましたか?
  • 今崎実際ドイツに行って分かったのは、ドイツ人の典型的な旅行スタイルに「ビーチリゾートを選ぶ」といった傾向があったんです。数時間あれば飛行機で魅力的なビーチに行けるため、渡航時間の長い日本を売り込むのが難しかったんですね。一方で、日本を目的地に選ぶドイツ人旅行者はアクティブな若い世代で一人旅が多いことも分かりました。なので積極的にSNSを活用したり、日本を訪れたことのあるインフルエンサーを起用し、日本の魅力を語ってもらう企画を実施するなど、そのような層に届くよう、アプローチを工夫しましたね。
  • 田中やっぱり実際に海外に行くと、情報を取り入れるスピード感の違いは歴然ですし「生の市場」が見えてきますよね。オーストラリアでは現地で開催される旅行博に出展したり、商談会に参加するなどの機会が多くありました。国内にいたら経験できないような仕事ばかりで、たとえば、旅行博のブースに立って、お客様に直接パンフレットをお渡ししたり、「桜を見るには、いつ行ったらいいですか?」「スキー目的地としてはどこが良いですか?」といったご質問に答えたりすることも頻繁でした。そんなとき、ふと「海外にいる!」といった実感が沸き起こることもありましたね。
  • 小林現地の生の声を聞くことができるのは、海外に行ったからこそ得られる経験ですよね。現地の方とお話をしていると、組織としての発信ももちろんですが、「あなたのおすすめの場所はどこですか?」と私自身の経験を尋ねられることも多かったです。
  • 今崎そうですね。プロモーションを実施する上でもやはり実際に行ったことがあると説得力が増します。海外駐在をしたいと考えている学生の方には、是非時間のある学生時代に国内旅行をたくさんしておくことをお勧めします!

Episode3
仲間の存在に助けられた駐在時代

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  • 田中小林くんは入構して3年目での海外赴任でしたよね。クアラルンプール事務所ではどのようなことをしたのですか。
  • 小林僕は、クアラルンプール事務所の立ち上げに携わりました。渡航後はまず事務所開設のための様々な手続きに着手しましたが、現地の法制度や手続きの申請方法が複雑で本当に大変でした。無事に事務所が開設した後も、政府関係者や各分野のキーパーソンとの関係構築、ローカルスタッフの採用・育成などと並行して、マレーシア市場に向けたプロモーション事業を回していくという目まぐるしい日々でした。そんな中、日本にいるメンバーからのサポートは本当にありがたかったです。
  • 今崎そうですよね。サポートといえば、私は他の事務所の職員にも助けられました。次長会議といって、近隣の事務所に配属された若手職員同士で情報交換できる機会があったのですが 、そのような場で日々の情報共有や業務上の小さな悩みも相談できて安心でした。事務所内での課題は、他の地域の事務所で先例があることも多く、ノウハウを教えてもらえるため大きな不安を感じることはありませんでしたね。
  • 田中私は英語の商談や交渉などでニュアンスがうまく伝わらず、意図しない方向へ話が展開してしまった際、ローカルスタッフにスムーズな言い回しを教えてもらって助けられました。国内でさえビジネスとなると相互をうまく擦り合わせることは難しいシーンもありますが、海外ではさらに多様なバックボーンがあります。そんなときサポートしてくれる仲間の存在は心強いです。
  • 小林ローカルスタッフと働けることも海外事務所ならではの魅力ですよね。歴史のある事務所だと昔から勤めているベテランもいます。うちは比較的若いスタッフが多かったですけど、みんなコミュニケーション能力がとても高く、いつも事務所が賑やかでした。プライベートでもみんなで家に集まってゲームをしたり、民族の行事をお祝いしたりすることもありましたよ。
  • 今崎日本語が上手なローカルスタッフも多いですよね。日本の文化に理解があって、自分の国のこともいろいろ教えてくれますし。とにかく情熱をもって働いている人ばかりで、仕事だけでなく、働き方やアイデンティティなど、お互いに勉強になることが多かったですね。

Episode4
海外で得た知見や経験を活かし、
今後の訪日プロモーションに役立てたい

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  • 田中国内に戻ってくると、海外事務所で経験したリアルな体験は貴重だなと改めて実感しています。私は帰国後に地域プロモーション連携室という部署に配属されたのですが、そこで観光関係者へのコンサルティングを行ったり、市場の動向などをお話する機会があり、現地での経験がとても役に立ちました。今後も海外事務所で経験してきたことを訪日プロモーションに活かしたり、地域の自治体や事業者のみなさんに還元していけたらいいなと思っています。
  • 小林分かります。僕の場合、海外赴任前と赴任後は同じ海外プロモーションに配属になっているのですが、海外事務所を経験することで仕事への理解が深まり、アイデアの幅も広がったと感じています。新事務所の立ち上げを経験したことは今の自分の自信になっているので、もう少し国内で経験を積んだら、また次に赴任する事務所に還元したいですし、クアラルンプール事務所にもまた赴任できたらうれしいですね。
  • 田中いいですね!JNTOでは基本的にほぼ全員に海外赴任のチャンスがありますし、1回だけにとどまらず、多いと3~4回経験している人もいますからね。1年に1回、希望する部署や業務、赴任地を申告できることも自分自身の目標や将来像の描きやすさにもつながります。
  • 今崎海外ではプロモーション業務のみならず、会計、人事、総務などの管理業務まで幅広い業務を担当することになります。裁量も大きく、マネジメントに近い役割を担うので苦労することもたくさんあるけど、間違いなく成長の糧になっています。私も機会があれば、もう一度海外事務所で働きたいな。
  • 田中そうですね。観光は、どんなときも人を楽しませるエンターテイメント。旅行者の方に楽しんでもらうため、私たちは訪日プロモーションを盛り上げる一翼を担っているという自負を持っていたいですね。私自身も楽しみながら、日本の文化や伝統、人、モノを含めた日本の魅力を伝えるという初心を忘れず、仕事に取り組んでいきたいです。

※所属・記載内容は2022年当時のものです

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