海外メディアの関係者や記者を日本に招き、国内の観光地や観光プログラムを実際に視察・体験する取材ツアーをアレンジすることで、より魅力的な旅行紹介記事や番組がメディアに掲載されるよう支援する取り組みです。

海外の一般消費者に対して影響力を持つ海外メディア自身の目線で、訪日旅行の魅力を発信することにより、より説得力のある訪日旅行情報発信を行うことを目的としています。

事例紹介

国際イベント開催と合わせた在日海外メディア招請

日本国内で開催される国際的なイベントは世界からの注目や関心も高まります。このような国際イベントの機会に合わせ、海外のメディアを招請した取材協力を行うことで、観光地としての日本の魅力がより効果的に海外に発信されることが期待できます。

2022年12月には、奈良県で開催された「第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」に合わせて日本国内に拠点を持つ海外メディアを招請し、フォーラムおよび奈良のガストロノミーツーリズムの取り組みを取材するメディアツアーを実施しました。

フォーラムの取材に加えて、観光施設としても公開されている奈良県内の歴史ある酒造や醤油蔵を訪問し、地域に受け継がれる食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた日本酒や醤油、精進料理や茶の湯文化等、奈良の食や食文化とガストロノミーツーリズムの魅力を体験取材する機会を提供し、様々な国・地域のメディアへ記事掲載が行われました。

各国・地域の旅行特性に沿ったメディア招請

JNTOでは、世界各国・地域の訪日旅行に対する興味関心や、新規訪日路線の就航等の話題性があるタイミングを生かしたメディア招請を企画・実施しています。

訪日旅行リピーターが多い韓国では、道東エリア（知床、網走、北見）の認知度向上を図るため、韓国の有力メディアの記者を招請し、流氷ウォークや、冬限定でオホーツク海沿岸を走る観光列車など、同エリアだけの「特別な体験」の取材行程を企画し、招請したメディアによる取材記事を通じて、道東エリアの訪日旅行の認知度向上に取り組んでいます。

フィリピンでは、東京・大阪の人気が根強いことから、両都市圏の最新情報とあわせて中部・北陸・九州等の地方部へと足を伸ばす楽しみを紹介するメディア招請を行っています。フィリピンの一般消費者の関心が高い「食」や「撮影スポット」を取材行程に組み込み、さらなる地方誘客の促進を図っています。