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米国市場動向トピックス2022年9〜10月

米国市場動向トピックス2022年9〜10月

9-10月の市場動向トピックス

  • 2022年9月の訪日米国人数は、対2019年同月比85.8%減の18,000人であった。
  • 2022年10月の訪日米国人数は、対2019年同月比65.3%減の53,200人であった。
  • 日本への入国については、ワクチン接種証明等が必要となる。米国政府による渡航自粛勧告の対象に日本が含まれている。自国民の日本からの入国については、入国後3〜5日以内の検査等が推奨されている。日本への直行便数は、前年同月と比較して回復傾向にある。

9-10月の主なプロモーション活動

ニューヨーク事務所では、メディアとのネットワークを強化し、訪日観光に関する記事掲載を促進するため、メディア関係者を対象とした商談会等への出展を強化している。9月8日〜11日には、コロンビア・ボゴタにおいて、米国を中心に1,100名以上の有力なフリーランス記者・写真家等が所属する北米最大組織である、全米旅行記者協会(SATW)の年次総会に出展し、多数の商談を実施した。また、9月23日〜24日には、コロラド州において、有力媒体のエディターと媒体に出稿するジャーナリストが一堂に集うネットワーキングイベント「Travel Classics WEST」に朝食会のスポンサーとして初めて参加した。SATW年次総会とは異なり、参加者は50名程度の小規模なイベントであるものの、主催者が参加者を厳密に選定していることから、優良な媒体のエディター・ライターと丁寧なネットワーキングを行うことが可能であった。10月の個人旅行客受入れ再開が発表された直後であったため、日本への注目度は非常に高く、エディター間のパネルディスカッションでも日本が話題に取り上げられたほどだった。
いずれのイベントでもメディア招請に関する質問が数多く寄せられる等、引き続き関係者の日本への関心は高いことがうかがえた。今後も日本の露出増加に向け、メディアとの関係構築に取り組んでいく。

ロサンゼルス事務所では、10月8日〜17日の計10日間、米国の3大コンソーシアムの一つであるSignatureと連携し、訪日旅行商品の販売増を目的として、同コンソーシアム加盟のトラベルエージェントの招請旅行を実施した。東京、長野、岐阜、石川、京都、奈良、大阪を巡り、松本城、白川郷や大阪城などの観光スポットに加え、着物体験や金箔貼り、芸者体験等の文化体験を組み込んだ行程とした。文化体験は、単純な体験にとどまらず、その背景や当該文化圏に生活している方の実体験まで踏まえて伝えることに努めた。例えば、芸者体験であれば、単純なパフォーマンス鑑賞だけでなく、芸者として本日に至るまでの修行期間等の情報を直接お伝えいただくことで、参加者の興味関心をより高め、高い評価を得ることができた。
訪日旅行において、体験型コンテンツの有効性は以前から明らかであったものの、単純な体験にとどまらず、より一歩踏みこんだ情報を伝えることが有効と思われる。

SATW商談会場内に設けたカクテルブース

Travel Classics Westパネルディスカッションの様子