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インド市場動向トピックス2022年11〜12月

インド市場動向トピックス2022年11〜12月

11-12月の市場動向トピックス

  • 2022年11月の訪日インド人数は、対2019年同月比43.5%減の8,400人であった。
  • 2022年12月の訪日インド人数は、対2019年同月比37.0%減の7,400人であった。
  • 日本の水際規制緩和を受けた査証発給手続きの混雑も緩和され、訪日客数も回復傾向が見られたが、例年12月から2月にかけてはインドからの訪日客が年間で最も訪日が少ない時期に当たる。

11-12月の主なプロモーション活動

「JapanUpdateSeminar2022」の開催(11月)

インド人観光客の訪日旅行受け入れ再開を現地の旅行代理店やメディアに周知するため、11月16日、18日、25日の3日間、日本への直行便運航都市のデリー、バンガロール、ムンバイにおいて、訪日観光情報発信セミナー「JapanUpdateSeminar2022」を開催した。JNTOとしてコロナ後初めてのオフラインイベントとなった当セミナーでは、JNTOから最新の日本の観光情報について、日系航空会社2社から最新の直行便運航状況などについてのプレゼンテーションが行われたほか、来賓として各都市の大使館・総領事館からもご挨拶をいただいた。合計3都市の開催で、110社・129名の現地旅行関係者が来場し、日本の最新情報に熱心に耳を傾けた。各セミナーのプログラムの一環として、ネットワーキングイベントも実施した。セミナー参加者の満足度は最上位の評価が85%以上となり、訪日観光の全面解禁について各都市でタイムリーに発信できたことが高い満足度につながったと考えられる。

各都市別の反応では、デリーにおいて訪日旅行解禁に対するポジティブな声を多くいただいた一方、査証取得に難航しているとの声が多く聞かれた。ムンバイはデリーと比較すると観光目的での訪日が多い傾向にあり、人気の桜シーズンの予約は既にほぼ埋まっているとの声が多く聞かれた。参加者に日本以外で人気の国を聞くと欧州を挙げる人が多かったが、欧州も査証の取得が必須となっており、査証取得までに時間を要する状況がネックとなっているとのことであった。また、MICE(特にインセンティブ旅行)を取り扱う旅行会社も多いムンバイでは、MICE案件が好調との声も聞かれた。バンガロールについては、デリー、ムンバイと比較すると最も訪日客数が少ない都市であるが、逆に日本に対する固定的なイメージを持つ方が少ないため、日本の魅力をストレートに訴求できるポテンシャルの高い都市といえる。また、ビジネスにおいて米国とのつながりが深く、IT産業が盛んなコスモポリスということもあり、多様な文化を受け入れる気質を持つ人が多いといわれている。特に「食」に関しては非常に寛容な印象があり、他の都市と比べて日本食をトライしてみようという顧客が多いのが特徴である。

JNTO挨拶 写真

JNTO挨拶(山本所長)@バンガロール

ネットワーキングの様子 写真

ネットワーキングの様子@ムンバイ