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中国市場動向トピックス2022年5~6月

中国市場動向トピックス2022年5~6月

5-6月の市場動向トピックス

  • 2021年5月の訪日中国人数は、対2019年同月比97.7%減の17,600人であった。
  • 2021年6月の訪日中国人数は、対2019年同月比98.3%減の14,700人であった。
  • COVID-19の拡大により、日本政府による検疫強化(陰性証明書の提示等)等の対象となっているが、「青」区分として、観光目的の新規入国が条件付きで認められている。中国政府外交部より海外旅行自粛の指示が出されていることから、観光客の日本への渡航は実質的に不可能な状況が続いている。自国民の日本からの入国については、陰性証明書の取得及び原則として14日間の施設での隔離、複数回のPCR検査等が求められている。日本への直行便は、2022年6月も引き続き大幅な運休・減便となっている。

5-6月の主なプロモーション活動

旅行目的地としての日本に対する認知・興味を向上させることを目的に、中国市場公式微信(WeChat)等での情報発信を継続的に実施している。5月は「日本の主婦から緊急事態に備えた食品の保存方法を学ぼう」という実用記事が、各地でロックダウンが続く中国において役に立つ情報として注目を集め、閲読数・転送数ともに1位を獲得した。6月にはプレゼントが当たるキャンペーンを2回実施し、既存フォロワーとのインタラクティブを強化し、新規フォロワーも獲得することが出来た。(コメント数:572件、新規フォロワー数:104人)

【5月のトップ記事】お米や野菜の保存方法や長持ちのコツ、備蓄品等を紹介

【プレゼントキャンペーン記事】記事にコメントを残したフォロワーを対象に抽選を行い、プレゼントを贈呈

今年度中の事務所新設を予定している成都市において、市内の主要旅行会社に今後の訪日旅行再開の見通しについてヒアリングを実施した。中国政府からの海外旅行自粛要請が解除されない限り海外旅行商品の販売は難しいが、中国側の入国者の隔離期間が短縮されたこと、四川航空が8月20日から成都=成田直行便の運航を2年4カ月ぶりに再開することを発表するなどの動きを受け、訪日旅行再開への期待は高まっている、とのことだった。主要旅行会社は他業種への展開等でコロナ禍の経営危機を乗り切る工夫を凝らす一方、コロナ禍に中国国内で進展したオンライン販売が旅行業にも波及すると予測し、オンライン販売プラットフォーム開発に注力する等の準備を進めている。