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2023年度「第26回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」開催レポート

2023年度「第26回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」開催レポート

2023年度「第26回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」開催レポート

JNTOは2023年9月6日・7日に「2023年度第26回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」を東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで開催しました。このフォーラムは2004年から毎年、JNTO賛助団体・会員向けに開催しているイベントですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、すべてのプログラムをリアル形式で行ったのは4年ぶりです。2日間で約600人の賛助団体・会員の皆様に来場いただいたほか、各講演についてはリアルタイムでストリーミング配信するとともに、アーカイブ配信により来場いただけなかった皆様にもご覧いただきました。本記事では、インバウンド旅行振興フォーラムの開催報告と、今後予定しているJNTO賛助団体・会員向けサービスについてご紹介します。

2023年度「第26回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」開催報告

2日間にわたる講演会

26回目となる今回のフォーラムは東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて開催しました。2日間にわたり、講演会・個別相談会・交流会・ランチョンセミナーなどのプログラムを実施しました。
講演プログラムは、JNTO理事長の挨拶後の観光庁国際観光課長のプレゼンからスタート。その後、海外26ヵ所にあるJNTO海外事務所長・海外事務所設置準備室長それぞれが、各国・地域に関する市場概況、マーケティング戦略に基づきペルソナ化したターゲットの特徴等について講演しました。また、高付加価値を題材とした外部有識者とのパネルディスカッション、自治体の取り組みを取り上げた対談も実施しました。講演の様子はリアルタイムでストリーミング配信し、2日間で延べ約800人の視聴者にアクセスいただきました。講演プログラム以外では、事前予約制の個別相談会、そして交流会と、いずれの会場・エリアも盛況となり、インバウンド事業への強い思いが感じられたイベントとなりました。


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個別相談会や交流会の行われた会場では多くの方が参加し、賑わいをみせた

4年ぶりの完全リアル開催

コロナ禍はオンライン講演等で対応したため、全てのプログラムを会場で開催するのは実に4年ぶりでした。個別相談会は、コロナ前と同様に事前予約制とし、海外事務所・本部担当部を含む31のデスクを設置し、1コマ20分で実施。計804件もの相談が行われ、賛助団体・会員の皆様から、インバウンド施策に関する具体的な相談ができた、海外事務所長とようやく直接お会いできたなどの声も聞かれました。当日予約を受け付けた空き枠も次々に埋まっていき、個別相談会場は非常に活気あふれる空間となりました。
1日目の講演プログラム終了後には、コロナ後では初めて人数制限のない交流会を開催。賛助団体・会員の皆様同士やJNTO職員とのネットワーキングの機会を設けました。こちらにも非常に多くの皆様に参加いただき、会場は熱気に包まれました。

 

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1日目夜の交流会の様子

B to B企業PRデスク・ランチョンセミナー

会場には賛助団体・会員が自社のプロモーションのために活用できる企業PRデスクをホワイエに設置しました。募集した10社分の枠は全て埋まり、講演の合間に賛助団体・会員の皆様が立ち寄る姿が多く見られました。新たなビジネスチャンスが生まれるきっかけとなったとの声もあり、B to Bでのネットワーキングの場も盛況となりました。
また、各日昼休憩の時間を利用したランチョンセミナーの開催機会を提供。企業PRデスクを設けた10社のうち2社から、セミナー参加者に対して事業・サービスをPRしていただきました。

 

「高付加価値旅行」「地方誘客」などをテーマにした訪日インバウンドの最新動向など、講演内容のご紹介

各市場の訪日インバウンドの特徴をペルソナ化してわかりやすく紹介

海外事務所長の講演では、全22市場のインバウンドの最新動向について発表しました。
講演内容は、インバウンドを新たに担当することになったご聴講者も想定し、基礎的な市場概況などの内容も含めた構成としました。政府による「観光立国推進基本計画」を踏まえ、持続可能な観光・消費額拡大・地方誘客促進の実現に向けて、プロモーションを展開するために策定した今後3年間の新たなマーケティング戦略を基に、インバウンド22市場の特徴などをペルソナ化して紹介し、今後のプロモーションターゲットの特徴や、主な取り組みについてお伝えしました。

高付加価値がテーマのパネルディスカッションと地方誘客についての対談

「高付加価値旅行」と「地方誘客」については、外部講師を招いてのパネルディスカッションと対談を実施しました。
初日最後のプログラムとなったパネルディスカッションでは、「コンテンツの魅力を引き出せ! ~高付加価値のコンテンツ作りと誘客について~」と題し、一般社団法人金沢市観光協会CMOの遠藤由理子氏、Eighty Days株式会社代表取締役のグランジェ七海氏、バリューマネジメント株式会社インバウンド事業部兼PARTY&MICE事業部ゼネラルマネージャーの松尾諒介氏をパネリストに迎え、JNTO市場横断プロモーション部長の藤内をファシリテーターとして80分のパネルディスカッションを行いました。それぞれの立場からご聴講者に向けて、高付加価値旅行に取り組む必要性と、それぞれの考える挑戦について語られ、参加者が今後具体的に取り組むためのきっかけとなるようなメッセージを発せられました。2日目は「自治体がインバウンドに取り組む意義 ~高山市のインバウンド戦略から考える~」と題し、高山市飛騨高山プロモーション戦略部観光課長の山郷三昭氏が、JNTO地域連携部長の大川戸と対談形式で講演。自治体としてこれまでインバウンドに取り組んできた経緯と、地域とともに歩む今後の展望について具体的な事例を紹介しながら語られました。

欧州のサステナブル・ツーリズム事例紹介と注目を集めた中国市場の講演

JNTOが推進する持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)については、パリ事務所長とフランクフルト事務所長がフランス市場とドイツ市場について講演。欧州における取り組み事例や、日本におけるサステナブル・ツーリズムに対する期待について、両国の比較も含めて語りました。旅行解禁間もないことで注目された中国市場からの講演は、すべてのプログラムの最後に行われたにもかかわらず、多くの皆様に聴講いただきました。
今回の講演資料や講演動画については、賛助団体・会員限定で専用サイトにて公開中です。

フォーラム会場で新規賛助団体・会員向け合同説明会

講演会に加え、今回初めての試みとして、フォーラム会場内で新規賛助団体・会員希望者向けの合同説明会も実施しました。説明会には、2日目の講演の一部をご覧いただけるという特典を用意したこともあり、約20社の企業・団体に参加いただきました。

 

JNTO賛助団体・会員制度と今後予定しているサービスについて

フォーラム後の賛助団体・会員向けサービスの活用方法

フォーラムの講演会は、各市場や各分野の現状を網羅的にお伝えする基礎的な情報のご案内の場として開催しました。賛助団体・会員の皆様には、フォーラム後も引き続き制度をご活用いただけるよう、より具体的な中級向けの内容については、市場ごとに特定のテーマを深掘りしてお届けするテーマ特化型セミナーや、海外事務所とのオンライン個別相談の場などをご用意しています。

2023年度下期にお届けするテーマ特化型セミナー/実務担当者交流会

特定のテーマや市場を切り口に開催するテーマ特化型セミナーは、今年度の第3回を11月15日にオンラインで開催予定です。1月に開催予定のテーマ特化型実務担当者交流会では、参加者の皆様同士の交流を促すグループディスカッションをリアル形式での開催を予定しており、B to Bの交流という意味でも是非ご期待ください。

「2024年度第27回JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」にもご期待を

来年度も「JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」をリアル形式で開催予定ですので、本年の参加者の皆様からいただいたご意見を活かし、賛助団体・会員の皆様にとって一層有意義な情報共有・情報交換の場となるよう、尽力してまいります。

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個別相談会の様子

さらなる観光立国としての成功には、さまざまな切り口からインバウンドに携わる皆様との連携が不可欠です。JNTOは、今後も賛助団体・会員の皆様とともにインバウンド振興に努めてまいります。一層のご支援を賜るべく、心よりお願い申し上げます。
賛助団体制度、会員サービス制度については、個別相談や月に一度のオンライン説明会にて紹介させていただいております。質問等がございましたら、参考リンクをご覧いただき、ご遠慮なくお問い合わせください。

本フォーラムを通して、アフターコロナを見据えたインバウンドの再開と復活を肌で感じていただけたら幸いです。


参考リンク

・賛助団体制度、会員サービス制度について

・【インバウンド事業の最新情報が集結】今年も「JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」開催します!