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広域連携の強化で外国人旅行者のさらなる取り込みを図る

広域連携の強化で外国人旅行者のさらなる取り込みを図る

広域連携の強化で外国人旅行者のさらなる取り込みを図る

平成28年に設立された京都北部エリア(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)で構成される「海の京都観光圏」。「和の源流」をキーコンセプトに観光誘客に力を入れています。

対象地域
京都府
面積
7市町の総和 2,086km²
総人口
7市町の総和 294,170 人(平成27年度 国勢調査)
主要観光資源
天橋立、伊根の舟屋、琴引浜、ちりめん街道、舞鶴赤れんがパーク、海軍ゆかりの港めぐり遊覧船、舞鶴引揚記念館
公式サイト
http://www.uminokyoto.jp/

取り巻く環境

日本三景天橋立を代表とする自然の造形美や230軒もの舟屋が立ち並ぶ伊根の舟屋などのほか、山陰海岸ジオパークに認定された地球の歴史を物語る雄大な景観、丹後ちりめん発祥の機音が響くちりめん街道の町並み、日本の近代化を支えた舞鶴・綾部の近代産業遺産など、海・山・里の風景や多様な「日本」の暮らしと文化を備えています。

また、海の京都は「食」の宝庫でもあります。冬の味覚の王様であるカニに始まり、1年を通して新鮮な魚介類(丹後ぐじ(アカアマダイ)、丹後とり貝、牡蠣や伊根ブリ)や、最高ランクの丹後コシヒカリ、大型の万願寺とうがらしなどのブランド京野菜、イチゴやメロン、梨などのフルーツ等、多様な食を楽しむことができます。

そのほか、海の京都にいきづく文化や食を体験できる豊富な体験プログラムも用意されています。

舞鶴赤れんがパーク

 

受け入れの現状

海の京都エリアに来訪される外国人観光客は、台湾、中国、香港が多く、京都市や豊岡市、福井県若狭エリアなどの周辺エリアからの来訪が多くなっています。

観光案内所や主要観光スポットへの来訪する外国人観光客が増え、外国人宿泊者数はH27年35,262名、H28年は45,411名と年々増加しています。

日本三景天橋立や舟屋が立ち並ぶ伊根の舟屋、舞鶴赤れんがパークなどが人気で、そのほか日本海の海の幸が食べられる「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」やかまぼこづくり体験が好まれるなど、地元に根ざした体験型のコンテンツが人気となっています。

また、京都舞鶴港へはクルーズ客船が寄港し、オーストラリアからの来訪者も増えており、今後も増加していくことが期待されています。

 

抱える課題

これまでも海外プロモーションを行ってきてはいますが、認知度がまだまだ不足しており、情報発信の工夫が必要となっています。

また、増加傾向にある宿泊者の受け入れにおいても、エリア内の既存宿泊施設の部屋数、部屋タイプでは限界が生じていることや二次交通の不便さから特定の地区への来訪に留まっており、エリア内の周遊がされにくい現状があります。

平成29年にオープンした舟屋日和(伊根町)

取り組み

京都舞鶴港へのクルーズ客船寄港を見込んで舞鶴市では、平成26年に、地元商店街、金融機関、教育機関、ボランティアガイドなどをメンバーとした「クルーズ客船おもてなし関係者連絡会議」を発足させ、岸壁での観光案内や通訳、地域の物産販売などを行っています。

また、周辺地域と連携して台湾、シンガポール、タイへプロモーションを行っており、現地旅行博への出展やエージェント訪問を行うなど、BtoBのみならずFIT市場を視野に入れたBtoCの取り組みも行っています。

受け入れ体制強化の取り組みとしては、英、中(簡・繁)、韓、露、仏の多言語での対応したガイドブックを提供。また、舞鶴市で実施された総務省の多言語翻訳アプリ実証実験では、双方向のコミュニケーションを実現し、一歩進んだ接客を行い商品説明が充実したことで、新たな購買に繋がりました。

今後も海外の潜在的旅行者誘致に向けて、周辺エリアと連携しながら、より一体化した取り組みを目指していきます。

 

海の京都観光圏のインバウンドに関するより詳しいデータはこちら