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コロナ禍におけるインバウンドの情報発信実例(JNTOデジタルマーケティング連載vol.7)

コロナ禍におけるインバウンドの情報発信実例(JNTOデジタルマーケティング連載vol.7)

コロナ禍におけるインバウンドの情報発信実例(JNTOデジタルマーケティング連載vol.7)

コロナ禍において、世界中で人々の生活スタイルが変化してきています。出入国制限による海外旅行の中止や、リモートワークやオンライン授業による在宅時間の増加などが起こる中、インバウンドにおける情報発信も工夫が必要です。こちらの記事では、コロナ禍のオンラインコミュニケーションとして、JNTOが実施した情報発信実例をご紹介します。ご参考になれば幸いです。

コロナ禍におけるJNTOのオンライン情報発信方針

自宅やオンライン環境で日本の魅力を体感

コロナ禍において世界中の人々は、より多くの時間をデジタルに費やす傾向があります。スマートフォンやタブレット、パソコンなどのディスプレイを、より長く見ているということです。そのため訪日旅行が難しいコロナ禍において、FacebookやInstagram、YouTube、Webサイトなど、オンライン上に適切なメッセージを発信することは、地域のインバウンド施策にとって重要となります。

JNTOではSNSやWebサイトを活用した、自宅やオンライン環境で日本の魅力を体感していただけるコンテンツ(下記の①~④)を発信しています。

コロナ禍におけるJNTOのオンライン情報発信方針
①行動制限等でストレスが溜まるユーザーをリラックスさせ、楽しんでもらうことができるコンテンツ
②クイズ形式や人気投票の実施等、ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションを目的としたコンテンツ
③VR動画やオンライン花見等、仮想的訪日観光体験ができるコンテンツ
④映画を楽しむ感覚で視聴できる高品質・長編動画コンテンツ

そのほか、過去にユーザーの反応が良かったコンテンツを再編集した投稿なども実施しています。

海外の各政府観光局も同じようにオンライン情報発信に積極的に取り組んでいます。海外旅行ができる状況になった際、日本が、そして皆様の地域が旅行先の選択肢に入るよう、今のうちから継続的に訪日に関心のある方々と、オンラインコミュニケーションを取ることが重要です。

情報発信方針に基づく実例(Instagramストーリー、VR動画)

Instagramのストーリー機能を活用したバーチャル旅行投稿

上記でご紹介した「コロナ禍におけるJNTOのオンライン情報発信方針」に基づき、JNTOが実施した事例をご紹介します。

まずはJNTO本部のInstagramアカウント(@visitjapanjp )で実施した、Instagramのストーリー機能を活用したバーチャル旅行投稿 です。@visitjapanjp では通常の投稿に加えて、週1回のペースでストーリー投稿を実施し、ユーザーとのインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションを図っています。

コロナ禍では、情報発信方針の「①行動制限等でストレスが溜まるユーザーをリラックスさせ、楽しんでもらうことができるコンテンツ」「②クイズ形式や人気投票の実施等、ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションを目的としたコンテンツ」に基づきコンテンツを制作。バーチャル旅行と題し観光地を紹介しつつ、クイズ等を盛り込むことでユーザーが参加できる形の情報発信を実施しました。最近では内容もブラッシュアップを重ね、観光地に到着するための移動手段等も盛り込んでいます。

さらに、フィード投稿になく、ストーリー投稿にある特長のひとつがURLリンクの設置です。ストーリーを通じて該当観光地に興味を持ったユーザーに対し、JNTOグローバルサイト の地域ページに誘導することができるため、WebサイトとSNSの有機的な連携につながっています。

ストーリー投稿の事例は、下記のURLよりご確認いただけます(Instagramへのログインが必要です)。
https://www.instagram.com/stories/highlights/18102859303174791/

ストーリー投稿のポイントも掲載しているInstagramの運用ガイドラインについて、下記の記事にてご紹介しています。ぜひご参考ください(ガイドラインはコロナ禍以前に作成したものになります)。

VR動画を活用した仮想的訪日観光体験

続いてご紹介するのは、情報発信方針の「③VR動画やオンライン花見等、仮想的訪日観光体験ができるコンテンツ」「④映画を楽しむ感覚で視聴できる高品質・長編動画コンテンツ」に基づき制作した、仮想的訪日観光体験を提供するVR動画です。

VR動画掲載Webサイトはこちら

視点を自由に操作することができるVR360度動画にて、東京タワー、嵯峨野 竹林の道、奈良公園、伏見稲荷大社、直島等の観光地に加え、ゲームセンターや回転寿司等のカットも盛り込み、ユニークな楽しみを演出しました。JNTO本部のFacebookアカウント(@visitjapaninternational )でVR動画の訴求投稿を行ったところ、2,483いいね、128件のコメント、2,392シェアを獲得。ユーザーの反応は非常に高く、外部メディア等にも取り上げられる結果となりました。

ウィズコロナのインバウンドは、デジタルマーケティングがより大切に

今後の状況を見据え、今から取り組めることをふたつご紹介します。

ひとつ目は各市場の旅行業界・消費者の最新動向の把握です。情報はめまぐるしく変化していくため、コロナ禍における最新動向の把握はなによりも重要です。JNTOでも海外事務所を通じて最新情報を収集しており、JNTO賛助団体・会員様向けニュースフラッシュや各種セミナー等 で発信しています。

そしてふたつ目は、将来の訪日につながり得る継続的な情報発信です。ウィズコロナでの旅行者は、以前よりも旅行に強い動機(個人的な目的や意義)が必要となることが予想されます。そのため、SNSやWebサイト等のデジタルマーケティングを通じて地域の魅力を訴求していき、状況が改善した際に、旅行先の候補のひとつとなるように継続的なコミュニケーションを取っていくことが重要です。

コロナ禍のいま、上記でご紹介した情報発信方針もご参考いただき、「すでに日本に対して興味・関心を持っている層を主たるターゲットとした継続的な情報発信」 を実施してみてはいかがでしょうか。
※予約・購入を促す情報発信は、現時点(2020年9月)では避けたほうが無難と言えます。

下記の記事では、ウィズコロナ、アフターコロナにおける、今後のプロモーションや旅行トレンドなどについてご紹介しています。

次回のJNTOデジタルマーケティング連載では、地域の皆様にご利用いただけるデジタルマーケティング支援メニューに関する記事を予定しています。

下記は、JNTOが運用する各種オウンドメディアです。

英語グローバルウェブサイト Travel Japan
Facebook @visitjapaninternational
Instagram @visitjapanjp
YouTube @visitjapan
TripAdvisor @VisitJapan

下記は、JNTOデジタルマーケティング連載の記事です。こちらもぜひご参考ください。