2012年5月24日

2012年の中国発訪日旅行は北海道や沖縄に人気、個人旅行志向も高まる

-中国の旅行会社115社にJNTOがアンケート調査を実施-

日本政府観光局(JNTO)の北京、上海、香港各事務所は、2012年2月から3月にかけて、中国の主要な訪日旅行取扱旅行会社115社を対象に、2012年の訪日旅行市場の動向を中心とする合同アンケート調査を実施しました。

【調査結果】 ※結果の詳細は別添「報告書」参照

〈2012年に販売強化する目的地は…沖縄が北海道に迫る勢い〉
訪日旅行商品として最もメジャーな「ゴールデンルート」(東京~大阪間の主要な観光地を巡るルート)が1位(複数回答で87%)となりましたが、2位の「北海道」(同71%)と3位の「沖縄」(同67%)が4位(東京、同33%)以下を大きく引き離して僅差で並びました。
北海道はここ数年の間に中国全土で人気の目的地となっていましたが、沖縄がこれに迫る勢いを示したのは、中国におけるビーチリゾート人気に加え、昨年7月から沖縄訪問を条件とした個人観光数次ビザの発給が始まり、注目されたことが大きな要因と見られます。

〈2012年に期待できる訪日旅行テーマは温泉、ショッピング〉
複数回答で最も多く票を集めたのが定番の「温泉」(63%)、2位が「ショッピング」(59%)、3位以下は「桜の花見」(56%)、「スキー・雪遊び」(50%)、「秋の紅葉」(48%)と日本ならではの季節感のあるテーマが続きました。
「紅葉」ツアーは、国慶節(10月上旬)と春節(旧暦の元旦、1月~2月頃)の間の閑散期に訪日旅行へ行く人が増加するに伴って、新しい魅力として注目されているとみられます。

〈2012年人気の外国旅行先、一番人気は米国・カナダ〉
最も人気となると予想された外国旅行先は「米国・カナダ」(複数回答で70%)、2位は「ビーチリゾート」(同69%)、3位は「台湾」(同67%)、4位が「欧州」(同64%)と続き、「日本」は5位(同45%)でした。
もともと欧米は中国では「憧れの外国旅行先」とみられており、とくに今年になってからビザ発給手続きや条件を緩和している米国が注目を集めています。

〈個人観光旅行は成長分野〉
近年、急激に増えている訪日個人観光の取り扱いについては、98%に当たる113社が「積極的に取り組む」と回答しています。中国においても海外旅行の個人旅行志向が高まっており、訪日旅行においても、個人観光旅行は順調な成長が見込めると考えられます。

〈2012年の訪日旅行者数、12社が過去最高を更新と回答 放射能汚染への懸念も残る〉
2010年は訪日中国人数が過去最高の140万人を記録しましたが、全体の約6割に当たる66社が「2012年の訪日旅行者数は2010年を上回らない」と回答し、「地震や放射能汚染への懸念」「日中関係の不安定」「日本の安全に係るネガティブな報道の影響」などの理由が挙げられました。また「2010年並み」の回答が35社あり、多くの旅行会社は、春先の時点では2012年はまだ訪日旅行市場の回復期にあり、成長期には至っていないと見ているようです。一方、「増加」すなわち過去最高を更新すると回答したところも12社ありました。
今回の回答者は「訪日中国人数全体」に関する予測を行ったというよりも、自社の取扱数の増減についての見込みを回答したと考えられます。
※1~4月の訪日中国人数の累計推計値は2010年比で2.7%の増加で推移しています。


【調査概要】
 調査対象:JNTO北京、上海、香港事務所管轄地域内の訪日旅行取扱旅行会社115社
     (華北地区27社、華東地区36社、華南地区40社、内陸部12社)
 回収率:100%
 調査方法:Eメール、ファックス、訪問等による調査票送付、回収
 調査期間:2012年2月20日~3月31日

JNTOとしては、過去最高記録を更新すべく、プロモーションに傾注し、さらに上積みを目指していきたいと考えております。

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