このページを印刷
2007年6月15日

JNTOシンガポール事務所開設一周年をむかえて

国際観光振興機構( JNTO)は昨年5月、シンガポール観光宣伝事務所を開設し、シンガポールにおける活動を本格的に開始した。その結果、シンガポールからの訪日客は大幅に増加した。また、シンガポール事務所は、新興市場国として注目されているインド、マレーシアにおいても訪日観光宣伝事業を行っており、これらの地域からの観光客の増加にも貢献した。

1.平成 18年のシンガポール事務所実績【訪日旅行者数】

詳細は下記の参考資料を参照ください。

【シンガポールからの訪日旅行市場動向】
・訪問先は東京やディズニーランドが定番

・北海道人気:数年前に北海道のドライブツアーが開発され、人気を博した。四季への憧れの強いシンガポール人にとって、北海道の大自然が魅力とされる。

・地方ツアーの増加:四国のツアーが販売開始、地元の旅行会社は東北など新たなデスティネーション開発にも力を入れている。

2.シンガポール観光宣伝事務所の主な実施事業【シンガポール事務所開所式】平成 18年 5月 4日

【シンガポールにおける主要事業報告】
○シンガポール訪日教育旅行セミナーの実施
05年 10月にシンガポール教育省が、国内にある 353の各種学校がそれぞれ最低1校は海外に交流校を持つことを目標にするよう発表したことをうけ、事務所ではシンガポールの学校関係者に対し、訪日教育旅行を検討してもらうよう働きかけている。
その一環として 06年 7月 15日、JTBシンガポール支店、シンガポール航空の協力を得て、九州地区を例に取り上げた訪日教育旅行に関するセミナーを実施。シンガポール国立大学から来賓を招待し、教育旅行プログラムの企画方法や阻害要因として誤解されている費用、言葉の問題について言及し、学校関係者に理解を深めてもらった。
シンガポール国内にある全ての学校(小学校~大学、専門学校含む)を対象としており、 2005年にはわずか 120名であった訪日教育旅行参加者数を、2007年の学校年度には 10校、300名以上にすることを目標としている。

○ひがし北海道観光客誘致事業素材説明会
—道東地域の観光魅力紹介 —
ひがし北海道観光事業協議会の「シンガポール・香港観光客誘致事業素材説明会」への協力を行った。JNTOが在星の航空会社、有力旅行エージェントやメディア関係者の選定、招待状発送を行った結果、会場となったオーチャードホテルには満席となる約 30名の出席者を得ることができた。

○JNTOが NATASに加盟
JNTOシンガポール事務所は、 06年 7月、NATAS(= The National Association of Travel Agents Singapore、シンガポール全国旅行業協会)にアソシエート・メンバーとして加盟。 06年 5月末現在の NATASの構成は、加盟旅行業社が 311社、関連団体のアソシエート・メンバーが 75団体、それに名誉会員の 3名を加えた 389会員となっている。
JNTOが NATASに加盟したことにより、毎年 2回、NATASの主催で開催される旅行即売会「NATAS Travel Fair」のブース出展料が割引価格で購入が可能となり、また、シンガポール国内の旅行業に関わる貴重な生の情報の入手が可能になるなど、多くのメリットを享受することができる。当地の旅行業界の中でのネットワーク作りにも大いに活用している。
NATASでは毎月1回、各国の NTOに対しシンガポールの旅行業者に対してプレゼンテーションをする場を与えており、その機会を活用し、JNTOでも訪日旅行市場の最新情報を発信している。

○「シンガポール見つけ隊」の来星
—愛知県美浜町の小学生がシンガポールの小学校で交流活動—

06年の日本・シンガポール観光交流年行事の一環として、 VJCでは「シンガポール見つけ隊&日本見つけ隊」と名付けた小中学生による交流事業を実施しており、愛知県美浜町の小学生 15名が「シンガポール見つけ隊」として、 06年 7月 27日から 30日までの日程でシンガポールのイーミン小学校を訪問した。美浜町とイーミン小学校の交流は、江戸後期の船乗りであった美浜町出身の音吉が、シンガポールに定住した初めての日本人という縁で始まったものである。
JNTOからは冨岡所長他 1名が 7月 28日にイーミン小学校で行われた歓迎行事に出席した。後に、シンガポールの小中学生を対象に「日本見つけ隊」を募集し、日本での交流活動を支援した。06年 7月に実施した「訪日教育旅行セミナー」の出席者などとも関係を密にし、両国の青少年同士の交流を深めるとともに、友好親善における双方の往来の促進に寄与している。

○Yokoso! Japan Photo Contest for Singapore開催
06年日星観光交流年事業及び VJC事業の一環として、シンガポール発の訪日旅行者を対象としたフォトコンテストを 8月初旬から開催。このコンテストは、シンガポールの一般消費者に対する「旅行先としての日本」の好感度向上を目指したもので、 05年 1月~06年 8月の間に日本を旅行したシンガポール人を対象に、日本旅行時に撮影した写真を募集した。
06年 8月 4日に当地で人気高い無料タブロイド紙「 Today」に本フォトコンテストの告知広告が掲載された後、オンライン申込み及び郵送(JNTOシンガポール事務所宛て)による申込み件数は、8月末の締め切りまでに 1,958作品が集まった。
応募作品は締め切り後、日本での審査を経て、特賞 1点、優秀作品 10点が選ばれ、東京の JATA世界旅行博 (9/22~23)で展示された他、シンガポールでは最大の旅行博覧会である NATAS Holidays 2006(9/29~10/1)の会場での展示とともに表彰式を行った。

○女将イン・シンガポールの開催
JNTOシンガポール事務所は、「日本旅館女将の会」と共催して、 06年 9月 5日に「女将・イン・シンガポール」と称するセミナーをリッツ・カールトン・ホテルで開催した。日本の旅館や温泉に関心が高まっているなかで旅館の女将が来星するということで、旅行社、航空会社、メディアを中心に約 70名の参加者があった。
来賓に小島高明日本国大使を迎え、挨拶の中では日星外交樹立 40周年記念事業への取り組み、日本の旅館の良さ等をお話頂いた。 JNTO冨岡所長からは旅館で体験できる日本のおもてなしは必ず一生の思い出になると挨拶。セミナーには当地日系メディア、業界紙等からも取材があり、日本の旅館や女将の役割等を披露する良い機会となった。

○NATAS Holiday2006に出展
—シンガポール事務所開設後初の旅行見本市に参加 —
06年 9月 29日から 10月 1日にシンガポールで開催される旅行フェア「 NATAS Holiday 2006」に出展した。同旅行フェアは NATAS(National Association of Travel Agents in Singapore:シンガポール旅行業協会)が年に 2回、3月と 9月に開催しているもので、来場する消費者がその場で旅行商品を購入できる点が、世界各地で開催されている他の旅行見本市と異なっている。
今回の出展事業では VJC/JNTO、在星の地方自治体事務所およびその他の訪日旅行を扱う旅行会社と共同で 18ブース分に相当する一角に紅葉と雪のイメージを前面に押し出したジャパン・パビリオンを形成し、秋冬シーズンに向けた訪日旅行客の獲得に取り組んだ。

○インセンティブ旅行目的地としての北海道紹介
06年 10月 17日、シンガポールの大手旅行会社である CTC Holidaysと共同で、MICEデスティネーションとしての北海道をPRするセミナーを開催した。当日は札幌コンベンションビューローからも海外セールス担当者に出席してもらい、雄大な北海道の魅力、 MICEイベントの開催に最適であるとの PRを行った。

○Fascinating Japan:
一般消費者向け訪日旅行促進セミナー開催
06年 11月 1日に、「Fascinating Japan」と題した一般消費者向けの観光セミナーを、市内のインターコンチネンタル・ホテルで開催した。このセミナーは「Japan for Business & Leisure」のメインテーマの下、JETROとの協力・連携で実現したもので、午前中は JETROが「Japan Investment & Business Symposium」という対日投資関連、午後は JNTOが上述の「Fascinating Japan」のタイトルで訪日観光促進のセミナーを実施した。
セミナーには 300名近い参加応募があったが、会場の収容人数の都合上、 200名に限定した。当日参加の希望者もあり立ち見が出るほどの盛況ぶりで、日本への関心の高さが伺える。

○VJCインセンティブショーケースの実施
06年 11月下旬に、インセンティブショーケースとしてシンガポールの旅行エージェントを日本に招請。現在までに 10件以上のインセンティブ旅行が成立している。

○NATASメンバー旅行会社対象のセミナ
ー開催-北東北および中国地方のデスティネーション紹介-
06年 12月 13日、NATASメンバーの旅行会社を対象としたセミナー「Destination Update on Japan」を開催。参加者は 18社 24名となり、新規デスティネーションとして、これから日本行き商品を本格的に取り扱おうとしているエージェントが多く見られた。
プログラムでは、 JNTOシンガポール事務所から「2006年の訪日旅行統計の概要」および「Yokoso! Japan weeks 2007」について、北東北と中国地方の自治体から各地観光スポット情報や近隣県を含めた周遊モデルコースなどのプレゼンテーションがあった。参加者からは、「これまでシンガポールであまり知られていないデスティネーションを知る機会となり、参考になったと」のフィードバックが寄せられた。

○インセンティブ旅行担当者の招請事業実施
07年 2月中旬、シンガポールの訪日旅行エージェントである、プライムトラベル社の顧客企業の MICE担当者を日本に招請した。その結果、小規模ではあるが、大手企業のインセンティブ旅行の催行が確定するなど成果があった。

○加熱する旅行会社のインハウス旅行フェア
シンガポール最大手の旅行会社、 Chan Brothers社の自社商品を販売するインハウス旅行フェアが、サンテック・コンベンション・センターで開催された。シンガポール主要紙ストレーツ・タイムズによると、北海道行きのツアーが好調な売れ行きを示しているよう。
日本舞踊のアトラクションが会場内の特設舞台を飾り、四国ツアーの販売支援として香川県より頂いた讃岐うどんを景品として提供する等、 JNTOシンガポール事務所では、日本行きツアーの販売増につながるような支援をしてきたが、旅行会社の担当部長から「 JNTO事務所の開設が、訪日旅行販売増に寄与していることは間違いない」という言葉を頂いた。

○NATAS Travel 2007への出展
—ハローキティを活用した訪日旅行キャンペーンを実施—

07年 3月 23日から 3月 25日にかけ、Suntec Singapore International Convention & Exhibition Centreで開催された旅行フェア「 NATAS Travel 2007」に出展した。
今回は、NATAS旅行フェアの全出展者中 3番目に大きいブース内に、在星の地方自治体事務所及び訪日旅行を扱う旅行会社等とともにジャパン・パビリオンを形成し、春夏シーズンに向けた訪日旅行の PR及び観光情報の提供を行った。

またサンリオ・ピューロランド、 JAL/Creative Tours、JTBの協力を得て、シンガポールでも人気の高いハローキティを活用したプロモーションを実施した。会期中の 3日間、桜の柄をあしらった和服姿のキティがジャパン・パビリオン周辺で訪日観光の PRを行ったほか、 NATAS会場内の特設ステージで 2度にわたりクイズショーを行い、会場を大いに盛り上げた。
一部の新聞では、NATASフェア期間中の人気デスティネーションは 1位日本、 2位中国、3位オーストラリアとの報道もあり、引き続き訪日旅行は高い人気を保っている。

○日系企業 MICEビジネスに関するアンケート調査実施
07年 3月、日本商工会議所メンバーの日系企業 716社に対し、「日本へのインセンティブ旅行」に関するアンケート調査を実施した。

○ポリテクニックでの出張講義 —若年層の訪日旅行意欲を惹起—
07年 5月 21日、23日および 24日の 3日間にわたり、シンガポールのテマセク・ポリテクニックの一般教養課程「Introduction to Language and Culture (Japanese)」のクラスにゲストスピーカーとして招かれ、訪日旅行の魅力について各 50分間の講義を行った(シンガポールにおけるポリテクニックとは、中等教育終了後の 16歳から 19歳の学生が就学する、高等専門学校を指す)。
今回の出張講義は昨年11月に続いて2回目で、JNTOは、訪日旅行概況、ビジット・ジャパン・キャンペーン、 Affordable Japan、言語障壁の改善、日本食、ショッピング、祭り、ポップカルチャー、宿泊施設のトピックについて DVD上映やクイズを織り交ぜながら、各講義の出席者約 80名(3日間で約 250名)に日本の観光魅力を説明した。

「日本は高い」や「日本では英語が通じない」というイメージについては、当所が昨年度作成した「Affordable Japan」と「 Japan Made Easy」という 2種類のチラシを活用してネガティブなイメージの払拭に努めるとともに、日本への旅行は価格相応の価値のあるものであると訴求した。またシンガポール人の訪日旅行目的の上位を占める日本食、ショッピング、祭り(伝統文化)、ポップカルチャーについても強い関心が寄せられ、学生は特に京都の祇園祭や時代祭、世界遺産に指定されている白川郷の DVDに食い入るように見入っていた。

○有望新興市場調査事業① ・・・ インド
06年、有望新興市場のインド旅行市場の報告書を作成。 07年 2月にはデリーで開催された産業見本市 IATFに、ジャパン・パビリオンの一員として観光ブースを出展し、訪日プロモーションを実施した。また、日印観光交流年に制定された本年 4月には、デリーで初の訪日観光促進セミナーを開催するとともに、 SATTE Open Worldという旅行見本市に VJCの一環として出展し、大変注目を浴びた。

○有望新興市場調査事業② ・・・ マレーシア
本年 3月、有望新興市場のマレーシアで開催された MATTA旅行博に初出展し、訪日旅行の PRに努めた。また、日馬国交樹立 50周年を祝う本年、 9月の MATTA旅行博では、訪日旅行市場の動向に関する大掛かりな調査を行う予定。

お問い合わせ

Japan National Tourist Organization
Singapore Office 16 Raffles Quay, #15-09 Hong Leong Building, Singapore 048581
+65-6223-8205
+65-6223-6035