日中の友好ムードを背景に中国からの訪日教育旅行が活発化
JNTOの北京、上海、香港各海外宣伝事務所では中国からの訪日教育旅行誘致に取り組んでいるが、今夏、中国人小中学生による訪日教育旅行が今までにない大幅な伸びを示している。
現地主要旅行会社からの聞き取りによると、2007年夏休み期間、北京・天津エリアから1000名規模、上海・江蘇省エリアから1100名規模の教育旅行の実施が確認された。また、先行して訪日教育旅行が促進されてきた広東省においても夏休み期間で約500名の小中学生(広州・深セン・東莞など)が学校や少年宮[注1]の活動の一環として日本を訪れる盛況ぶりとなっている。
本年4月に実現した温家宝首相の訪日以降、中国では日本に関する友好的な報道の増加や日本のテレビドラマの放映・再放送などにより対日イメージが着々と好転している。日本は教育旅行の目的地として行きやすい国・是非行ってみたい国となり、学校関係者や子供への国際教育に熱心な親たちの関心も従来以上に集まるようになってきている。
訪日教育旅行の訪問先として注目される内容やプログラムは、日本の小中学生との交流活動(学校交流)、温泉や和室・和食の体験、日本の先端技術産業や火山地形・活動の学習、テーマパークやデパートなどのサービス産業の見学で大きな変化は見られない。しかし、訪問地域については、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)を契機にJNTOだけでなく日本各地の教育旅行の受入に熱心な地方公共団体も本格的に対中国プロモーションを展開しはじめたことで徐々に訪問地域(コース)の多様化が進んでいる。
訪日教育旅行で採用されるコースとしては、早くからの教育旅行誘致・受入に力を入れていた九州エリアに関西エリアを加えた5~6日間程度で結ぶ西日本完結型が多い。一方、最近では東日本でも学校交流可能な受入地域が増加し、東京周辺のハイテク関連施設やテーマパークなどを合わせて教育旅行を造成する傾向も強まりつつある。また、日本国内の移動手段に航空機を利用するケースも増えており、「九州+東京」や「北海道+東京」などコース設定にも広がりが見え始めている。
今後もその動向が非常に注目される中国発の教育旅行だが、JNTOでは北京(中国北部)・上海(中国南部)・香港(広東省)の3事務所体制で教育旅行の最新動向を調査・研究し、更なる促進・多様化を目指しながら積極的かつ継続的に様々な事業を展開して参ります。
[注1]
『少年宮』とは、地方政府の運営により主に小学生を対象に、平日の学校放課後並びに週末において、思想(テーマ集会、ボランティア活動等)、文化芸術(音楽、書画、ダンス等)、科学技術(コンピュータ、環境保護、天文学、航空・航海等)、スポーツ(水泳、球技、囲碁、将棋)、各種の遊戯活動、外国との文化交流活動等、学校では指導していない分野に関する知識・技術の習得や体験の機会を提供する機関。
≫参考資料:2007年夏休みに実施された教育旅行の具体例(PDF,25KB)
お問い合わせ
国際観光振興機
海外市場開拓部 薬丸
TEL:03-3216-1902
FAX:03-3216-1846
